地中海クラブの資金源は会員である。 
概念   ウイークエンダークラブ  総合保養地整備法    田口 靖人
地中海クラブ
私の観光人生は、地中海クラブを知ってから、目から鱗のように、明確になった。
大儀名文から言えば、リゾート(保養)は金儲けではない、皆に光を与える事である。
その結果として生活が出来れば、喜びである。それは、芸術の心と同じである。
そんな思いで40年間、九州は長崎県に属する「壱岐の島」でその夢に挑戦して来た。
 最近、「地中海クラブ」を検索するとその当時の地中海クラブは存在しなかった。
 しかしイタリヤ、フランス、スペインなどの旅行者に尋ねてみると、
 まだ”リゾートの為に1年を働く”と言う文化は存在しているようである。
日本でも多くの人が「楽しかった又来年も頑張って来ますよ!」と無意識にリゾートされている。
それを思うとリゾートとは、観光とは違うリピート性が、むしろ特徴のようである。
しかし当時の金で50万円も払い入会する人は、まだまだ日本では無に等しい文化である。
 
しかし日本では国がそれ以上の理解で、余暇時代を増やす為に”総合保養地整備法”を制定した。
それは地中海クラブの50万円以上の追い風であるのは間違いない。
その健全な志をバブルに変えたのは、日本人は働き蜂と言われた当時では仕方が無いかもしれない。
リゾートが無意識になされる今日こそ、それは日本の文化として再度取り上げて頂きたい。
 
その志で国民の健康を司る保養地願いを叫び続けている。
しかし観光をビジネスと考えるところには、その思いが伝わらない。
リゾートは芸術と同じであり、人から認められた時には、それ以上の幸が伴うのである。
観光をビジネスでなく、芸術と考え、今経営するグルメ宿・壱岐牧場を経営しているが、
国の機関の何処に居るのだろうか思えるような賢者が、地方分権から地方創生と導いてくれている。
それを活用し来年も又頑張って来るよと言う方々に報える時が目の前に来ている。
その延長で、壱岐の島が国民の健康を司る保養地となれば、私の芸術論は地方のモデルと言える。
地方の末端は、ビジネス以上の幸せな生き方ができる楽園である。
                       平成22年12月16日
追記 H29年5月27日